時間が守れない16歳男子の心を変えた一言

ひぃ君は、本当に時間が守れません。
小学校の頃は、通学班の集合時間に遅れる日々。
中学校３年間は、迎えに来てくれる友達を毎日５分は待たせていました。

本人が、遅刻して、先生に注意されるのは構いません。
でも、約束をした人を待たせるのはいけません。
人を待たせた時間、その人の時間を奪う事になる。
時間泥棒だし、信用もなくなると、毎日のように言っています。

約束は守らないといけないよ。
待っている人の気持ちになってごらん。
社会に出てから困るよ。

毎日、毎日、色々なことを言いましたが、
反省している言葉と態度を表すわりに、、、同じことの繰り返しです。
お友達も見捨ててくれたらいいのに、
先に行ってねと声かけをしても、
一緒に行きたいから待ってます。と言ってくれるんです。

待たせる事が申し訳なくって、本当に朝からガミガミ母さんは
ストレスを溜めていたんです。

そんなひぃ君が、高校生になりました。
中学校を一緒に通ったお友達は別の高校です。
違うお友達と集合場所に3人で集まって通学しています。

そして、相変わらず、集合時間に家を出て行きます。

そんな事が続いたある日、お友達のA君が
「５分待っても来なかった先に行くからね。」
と言ったそうです。
ナイス！！！私もそう思います。

それでも毎日５分遅刻してギリギリに集合場所へ行くので、
またある日　A君に「何回言っても変わらないんだね。」
と言われたそうです。

ひぃ君は、
「僕はどうしても時間が守れないから、もう別々に行こう」
って伝えたそうです。

その時、B君が
「これから大人になった時に、
時間を守れないって事は困ると思うよ。
だから、別々に行くんじゃなくて、頑張って、一緒に学校に行こう。」

って言ってくれたそうです。

それが、ビビーーーーン！と心に響いたようで、
「なんか、すごい衝撃を受けて、何も返事ができなかった。。」
っと言ってました。
私も衝撃です。B君、とても立派だと思いました。

「北風と太陽」のお話がふと浮かびました。
着ている上着を脱がすのは、強い強い北風ではなく、
太陽がポカポカと照らして自分から脱ぎたくなるようにするお話。

私も、キツく言ったり、優しく言ったりと繰り返してきましたが、
私の声はちっとも届きませんでした。
私のイライラとした気持ちが透け透けだったんでしょうか。。

時間を守る事のスイッチを入れてくれたのは、お友達でした。
この時期のお友達って特別ですよね。
お友達の一言って影響力が違うんだなと感じました。

それからのひぃ君は、、、、、、、、
毎日、遅刻しそう！遅刻しそう！
とバタバタしていますが、集合時間には間に合うように行っています。

B君が言ってくれた言葉に感謝感謝です！
私も、「太陽」のような声かけをしなければいけないな。と思った出来事でした。