「実家通学なら私立OK、一人暮らしなら公立で」。大学進学で我が家が出した条件と、通学費用のリアル

教育費・補助金

※子ども3人家庭のリアルなお金の話です

長男の大学進学のとき、私はひとつだけ条件を出しました。

「実家から通うなら、私立でOK。一人暮らしをするなら、公立で」

私立の学費と一人暮らしの生活費、両方は出せません。でも、どちらか一方なら出せる。だから先にお金の枠を見せて、その中でどうするかは本人が選ぶ。我が家の大きな買い物と同じ、「上限は親、中身は本人」の方式です。

……と、身構えて伝えたのですが、返ってきた答えは「え、家から通うつもりだけど」。

息子はそもそも、一人暮らしをしたい人ではありませんでした(笑)。

今日は、実家通学を選んだ我が家の、通学にかかるお金と、親子のお金の分担を正直に書きます。


なぜ「実家通学なら私立OK」なのか

この条件の根っこは、シンプルな引き算です。

一人暮らしをすれば、家賃・食費・光熱費と、学費のほかに毎月の生活費がかかります。実家から通えば、それがかかりません。その浮いた分を、学費に振り向ける。だから「実家通学なら、学費の高い私立でもOK」になるわけです。

逆に一人暮らしをするなら、生活費の分、学費は抑えてもらう。それが「一人暮らしなら公立で」の意味でした。

どちらが正解という話ではなく、我が家が出せる総額の中で、本人に選んでもらった、という話です。


通学費用の実額:定期は3ヶ月2万円

息子が通っているのは、家からとても近い私立大学です。電車でわずか2駅。

通学定期は3ヶ月で2万円。年間にすると約8万円、月あたりに直すと約6,700円です。この定期代は、親が出しています。

近い大学を選んだのは偶然もありますが、通学時間が短いのは、お金以上の価値がありました。片道の負担が軽いので、勉強もバイトも遊びも、時間に余裕を持ってやれています。


親が出すもの、本人が出すもの

我が家の分担は、こうなっています。

親が出すもの 本人(バイト代)が出すもの
学費
通学定期代(3ヶ月2万円)
病院代
追加で必要になった教科書代
パソコン(入学時に購入)
昼食代
友達と過ごすお金
海外旅行のための準備
積立投資(月5,000円)
その他、自分のことぜんぶ

定期代以外の日々のお金は、基本的に本人のバイト代でやりくりしています。

ちなみに学費は親が出しますが、留学など「それ以上」のことをしたいなら、出世払い——つまり、いつか自分で返す約束で、という話にしてあります。

病院代だけは、親が出すと決めている

ひとつだけ、こだわっている項目があります。病院代は親、です。

理由は、病気を我慢してほしくないから。自分のお金で払うとなると、若い子は「これくらい大丈夫」とお金を惜しんで、受診を我慢してしまいそうです。体のことだけは、お金を理由にためらってほしくない。だからここは、線引きの例外にしています。

パソコンは、入学してすぐに親が購入しました。何を選んで、いくらかかったかはこちらに書いています。

👉 大学生のパソコン代はいくら?我が家の購入費用と選び方を公開


バイト代月5万円の使い道

息子は土日にアルバイトをして、月5万円ほどの収入があります。使い道を見ていると、なかなか考えているなと思います。

  • 昼食代などの日々のお金
  • 海外旅行のための準備
  • 積立投資(バイト代の1割・月5,000円)

積立投資は、バイト代の1割と決めて、楽天証券でコツコツ続けています。始めたときの話はこちらです。

👉 大学生がバイト代の1割で積立投資を始めた話|月5,000円・楽天証券でオールカントリーをスタート

最近は「アンソロピック(Anthropic)というAIの会社が上場したら、株を買いたい」と言って、バイト代を貯めているようです。上場するかどうかも、個人が買えるようになるかも分かりません。でも、目標があってお金を貯めるのは良いことなので、見守っています。気になる会社の上場にそなえる話は、前にも書きました。

👉 親子でスペースXのIPOに挑戦してみた話


一人暮らしと比べてみると

全国大学生活協同組合連合会の「学生生活実態調査」(2024年)によると、一人暮らしの大学生への仕送りは、平均で月72,350円だそうです(※調査時点の数字です。最新は公式サイトでご確認ください)。

仕送りには家賃や食費が含まれますから、定期代と単純に比べられるものではありません。それでも、我が家が通学にかけているお金は月あたり約6,700円。4年間の定期代を全部足しても、約32万円です。

「実家通学なら私立OK」という条件は、言いかえると、一人暮らしにかかるはずだったお金を、学費に振り向けるという判断でした。実家通学のおかげで、私立の学費を払いながらも、家計は計画の範囲におさまっています。

我が家は、長男の大学費用を、投資ではなく貯蓄で400万円準備しました。18年かけてどう貯めたかは、こちらに書いています。

👉 【実録】子供3人の大学費用を”投資に頼らず”貯蓄で準備|18年計画で長男は400万円を達成

そして、もし投資を知っていて、やり直すなら——。その正直な話は、こちらです。

👉 大学費用を貯蓄だけで準備した私が「やり直すなら」と思う方法|月1万円を投資に回すべき理由


まとめ|条件(お金の枠)を先に見せる、という選択肢

我が家の大学進学のお金を、まとめるとこうなります。

  • 条件は「実家通学なら私立OK、一人暮らしなら公立で」
  • 家から2駅の私立大学へ。定期は3ヶ月2万円(親負担)
  • 仕送りなし。日々のお金はバイト代(月5万円)でやりくり
  • 病院代だけは親。病気を我慢してほしくないから
  • 学費は親。留学など「それ以上」は出世払い

進学の形は、家庭それぞれ、地域それぞれです。実家から通える範囲に大学がない地域もありますし、一人暮らしでしか得られない経験もあると思います。我が家の形が正解というつもりは、まったくありません。

ただ、「お金の枠を先に子どもに見せて、その中で選んでもらう」という方法は、どの家庭でも真似しやすい考え方だと思っています。親は総額の見通しが立つし、子どもは自分で選んだ道だから納得して通える。我が家はこれで、親も子も無理なく回っています。

何かひとつでも、参考になれば嬉しいです。


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著者:ゆかたまご|子ども3人・税理士事務所勤務・2018年より投資運用中

※本記事は我が家の体験に基づくものです。金額・制度は執筆時点のもので、進学や家計の判断はご家庭の状況に合わせてご検討ください。

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