夫は我が家の貯金額を知らない。結婚以来、家計は私の全管理という話

家計・節約

※子ども3人家庭のリアルなお金の話です

突然ですが、我が家の夫は、我が家の貯金額を知りません。

NISAの残高も、たぶん先月の食費も知りません。結婚以来ずっと、家計は私の全管理です。

「え、それで大丈夫なの?」と思われるかもしれません。今日は、我が家がこの形でうまくいっている理由と、「私に何かあったら」への備えの話を、正直に書きます。


家計の話をすると、夫は「ふんふん」と聞いていない

夫が家計を知らないのは、私が隠しているからではありません。

聞かれたら、いつでも答えるつもりでいます。でも、聞かれません。それどころか、こちらから家計の話をしても、「ふんふん」と適当に返事をして、聞いていません。

興味がないんです、お金の管理に。

最初は「少しは聞いてよ」と思ったこともありました。でも今は、これでいいと思っています。理由はあとで書きます。

夫は「なんとかなる」の人。私は「なんとかしておく」の人

夫の性格をひとことで言うと、「なんとかなる」精神の人です。

たとえば旅行。夫は、行き先を決めないで旅をするのが好きなタイプです。着いたところで考えればいい、という旅。それはそれで楽しいんです。

でも、私はこう思っています。旅は行き当たりばったりでいい。生活は困る。

だから私が、家計の「行き先」を決めています。生活防衛資金はいくら、教育費はこう準備する、老後に向けてはこう積み立てる。夫が「なんとかなる」と言えるのは、裏で私が「なんとかしておいた」からかもしれない、とこっそり思っています。

興味のないことはやらない。それはお互い様

こう書くと私が偉いみたいですが、違います。

興味のないことをやらないのは、お互い様なんです。私は私で、夫が得意な分野のことは全部任せて、何も知りません。

私はたまたま、お金のことに興味がありました。調べるのも、仕組みを作るのも、苦にならない。だから私が担当している。それだけのことです。得意なことを、得意な人が担当する。我が家の家計は、役割分担の一つに過ぎません。


夫はお小遣い制。文句を言われたことがない

夫はお小遣い制です。

そして夫は、常に欲しいものがある人です。いいものを買って、長く使うタイプ。物欲がないわけでは、まったくありません。

それでも、お小遣い制に文句を言ってきたことがありません。お小遣いの範囲で、買っては売って、売っては買って、と自分でやりくりしているようです。その工夫を見ていると、ちょっと感心します。

ちなみに我が家には、ボーナスが出た月だけ夫に渡す「ボーナスお小遣い」というささやかな習慣があります。その話はこちらに書きました。


大きな買い物だけは、夫婦で決める

「全管理」と言っても、なんでも私が独断で決めているわけではありません。

大きな買い物のときは、まず私が「金額の上限」を提示します。家計を預かっている私にしか、出せる上限は分かりません。そこから先は、その範囲で「何を優先するか」の条件を、夫婦で意見をすり合わせて決めていきます。

上限は私、中身は二人で。この分担が我が家には合っています。

「固定金利」だけは、夫婦の意見が一致した

住宅ローンも、どこで借りるか、いくら返すかは私が決めました。でも金利のタイプだけは、珍しく夫婦で意見が一致しました。固定金利です。

面白いのは、旅先は決めないで旅する夫が、金利の先が見えないのはNGだったことです。毎月の返済額が変わらない安心感は、夫婦そろって譲れませんでした。


夫の「60歳でやめる」宣言が、私の投資の原点

お金に興味のない夫ですが、人生の希望ははっきりしています。

「60歳で退職したい。再雇用はしない」

金銭的には、再雇用で働き続けてもらう方がずっと楽です。でも夫の考えはこうです。「お金はギリギリでも、生活できればいいじゃない。やりたいことは、やれる時にやりたい」。

実は最初、夫の目標は55歳でした。それを、60歳まで延長してくれました。この5年の延長のおかげで、私は、余裕はないけれど、お金と心の準備ができました。

「子ども3人もいるのに」と思われるでしょうか。

私は、すでに両親を亡くしています。だから、「やりたいことは、やれる時にやる」には賛成なんです。人生には、やれる時と、やれなくなる時があります。

正直、貯金がいくらあるかも知らないのに「生活できればいいじゃない」と言う夫には、少々驚きますが。きっと私も夫も、なんとかするのでしょう。

夫の収入が減る時期が最初から見えている。だから私は投資を始めました。夫の「なんとかなる」を、本当に「なんとかなる」にするのが、私の仕事だと思っています。


「投資してるけど、心配にならない?」と聞いてみた

一度、夫に聞いてみたことがあります。

「私、投資とかしてるけど、心配にならない?」

返ってきた答えはこうでした。

「生活に困るようなことは、してないと思っている」

家計を何も知らないのに、そこだけは信じている。これを聞いたとき、我が家の形はこれでいいんだと思いました。丸投げされているのではなく、信頼して任されている。そう受け取ることにしています。


正直に言うと、心配なのは「私がいつ死ぬかわからない」こと

ただ、この形にはひとつ、大きな弱点があります。

私に何かあったら、夫は家計が分からない。

貯金がどこの口座に、いくらあるのか。家計がどういう仕組みで回っているのか。何も聞いていない夫は、きっと途方に暮れます。私がいつ死ぬかは、誰にも分かりません。

だから我が家では、お金にまつわる色々なことを、ノートに書き残してあります。口座のこと、支払いのこと、家計の仕組み。私に何かあったら、これを読めば分かるように。

それから、投資のことは、大学生の長男が自分でNISAの積立をやっているので、「投資のことはお兄ちゃんに聞いたら分かる」状態になっています。家族の中に、もう一人分かる人がいる。これは正直、少し安心です。

全管理には、責任がついてきます。任される気楽さと、書き残しておく責任。セットで引き受けるものだと思っています。


まとめ|夫婦の数だけ、家計の形がある

我が家の家計の形をまとめると、こうなります。

  • 家計は私の全管理。夫は貯金額もNISAの残高も知らない
  • 隠しているのではなく、聞かれない(話しても「ふんふん」)
  • 興味のないことをやらないのはお互い様。得意な人が得意なことを担当
  • 大きな買い物は「上限は私、中身は二人で」
  • 夫の「60歳でやめたい」が見えているから、私は数字で準備する
  • もしものために、家計のことはノートに書き残してある

お金の管理の形は、家庭によってそれぞれだと思います。夫婦で一緒に管理する家庭も、完全に別財布の家庭も、それぞれの正解があるはずです。私自身、母が家計を握る家庭で育ったので、その影響を受けている気もします。

大事なのは、形そのものより、その形で夫婦のどちらも無理をしていないこと。そして、任せきりにするなら、もしものときの備えだけはしておくこと。

我が家はこの形で回っています。何かひとつでも、参考になれば嬉しいです。


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著者:ゆかたまご|子ども3人・税理士事務所勤務・2018年より投資運用中

※本記事は我が家の体験に基づくものです。家計管理の形はご家庭の状況に合わせてご判断ください。

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