証券会社の窓口ですすめられた投資信託、実は手数料が高かった話

投資(NISA・株)

※子ども3人を育てながら、2018年から投資を続けている主婦のリアルなお金の話です。

先日、仕事の関係で、ある証券会社の投資セミナーを受ける機会がありました。

ネットで売買するのではなく、窓口の担当者と対面で相談しながら投資するタイプの証券会社です。「何をどうすればいいか分からない」という人が、直接教えてもらえる。そういう安心感のある会社でした。

こんにちは、ゆかたまごです。49歳、子ども3人を育てながら税理士事務所でフルタイム勤務しています。2018年から楽天証券・SBI証券で、コツコツ積立投資を続けています。

セミナーはとても勉強になりました。対面ならではの良さも、正直「いいな」と思いました。……でも、勧められた商品のパンフレットを見て、ひとつだけ引っかかったことがあります。

手数料が、高い。

今日は、その手数料を私なりに計算してみた話と、「コツコツ積立するなら、我が家はやっぱりネット証券かな」と思った理由を、正直にお伝えします。

対面の証券会社、その安心感は本物だった

先に、フェアに書いておきたいことがあります。

対面の証券会社には、ネット証券にはない良さが、ちゃんとありました。

💡 対面の証券会社の良いところ

  • 何をどうすればいいか分からなくても、担当者が直接教えてくれる
  • 顔を見て相談できるので、はじめての人でも安心して始められる
  • ネットで売買しないので、口座の乗っ取りや不正アクセスの心配が少ない

とくに最後の「乗っ取りの心配が少ない」というのは、担当の方も強調していました。ここ最近、ネット証券の口座が不正アクセスで乗っ取られ、勝手に売買されてしまう被害がニュースになりましたよね。対面の証券会社は、そもそもネットで売買しないので、そういうリスクが小さい。これは確かに一理あるな、と思いました。

「投資はしたいけれど、自分でネットの手続きをするのは不安」という方にとって、対面で全部お任せできる安心感は、大きな価値だと思います。

……その上で、です。私が引っかかったのは、その「安心」のお値段でした。

でも、勧められた商品の手数料に引っかかった

セミナーで勧められたのは、世界のいろいろな国の会社に投資するアクティブファンドと呼ばれるタイプの投資信託でした。(会社名・商品名はふせておきますね)

パンフレットに書かれていた手数料が、こちらです。数字は、私の手元にあるパンフレット(記事の最終更新時点のもの)を見ながら書いています。

勧められた商品の手数料

購入時手数料 3.3%(買うたびにかかる)
信託報酬(毎年かかる運用管理費用) 年1.903%
その他の費用・手数料 年0.11%を上限
信託財産留保額(解約するときにかかる) 0.3%

投資を続けてきた私の感覚だと、この数字は「けっこう高いな」という印象でした。

とくに気になったのが、一番上の購入時手数料3.3%です。これは、商品を買うたびにかかる手数料なんです。

コツコツ積立する人ほど、購入時手数料が効いてくる

私はこのブログで、ずっと「コツコツ積立」をおすすめしてきました。毎月少しずつ、同じ金額を買い続けるやり方です。

ここで大事なのが、購入時手数料は「買うたびに」かかるということ。毎月積み立てるということは、毎月その手数料を払うということなんです。

たとえば、毎月3万円を積み立てるとします。

📌 毎月3万円を積み立てた場合の購入時手数料

  • 1回あたり:3万円 × 3.3% = 990円
  • 1年間(12回):990円 × 12 = 約11,880円

※投資される前に、毎年これだけが手数料として引かれていく計算です。

毎年およそ1万2千円が、投資に回る前に消えていく。しかもこれは積立を続けるかぎり、毎年ずっとかかります。10年続ければ、購入時手数料だけで10万円を超えます。

そこにさらに、毎年の信託報酬(年1.903%)が乗ってきます。信託報酬は、持っている残高全体に毎年かかるので、積立で残高が増えるほど負担も大きくなっていきます。

勧められた商品と、私が積み立てているネット証券のオルカンを、手数料だけ並べてみました。運用でいくら増えるかは相場しだいで分かりませんが、手数料は「確実にかかる」ものなので、そこだけを比べています。

毎月3万円を積み立てると 対面の
おすすめ商品
ネット証券の
オルカン
買うときの手数料
(購入時手数料・年間)
約11,880円 0円
持っている間の手数料
(信託報酬・残高100万円あたり年)
約19,030円 約578円
解約するときの手数料
(信託財産留保額・100万円あたり)
3,000円 0円

※手数料は記事の最終更新時点でパンフレット等をもとに計算した一例です。積立額や残高によって金額は変わります。最新の手数料は各社・公式資料でご確認ください。

こうして並べると、差がはっきりします。とくに「買うときの手数料」は、ネット証券なら0円。積立を続けるかぎり、この差は毎年ずっとついてまわります。

「ちりも積もれば」と言いますが、手数料もまさにそれ。コツコツ積み立てる人ほど、この差はボディブローのように効いてきます。

「手数料が高い=よく増える」ではない

ここで、こう思った方もいると思います。

「手数料が高くても、その分よく増えるなら、トータルではお得なんじゃない?」

私も、最初はそう思いました。手数料を払っても、それ以上に増えるなら、払う価値はありますよね。プロが選んでくれるんだから、その方がよく増えそうな気もします。

でも、調べてみると、どうやらそう単純ではないようなんです。

プロが銘柄を選ぶ「アクティブファンド」と、市場全体にまるごと投資する「インデックスファンド」(オルカンなどがこれです)。この2つの成績を長期で比べたデータがあります。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が定期的に出している「SPIVA」という調査です。

✅ 長い目で見ると、アクティブは苦戦している

SPIVA日本スコアカード(2025年末版)によると、日本の大型株のアクティブファンドは、10年で約83%、15年で約80%がインデックス(市場平均)に負けていました。さらに、世界の株に投資するグローバル株式・国際株式のアクティブファンドは、10年・15年でほぼすべてがインデックスに負けている、という結果でした。

出所:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス「SPIVA®日本スコアカード」2025年末版。最新のデータは公式サイトでご確認ください。

私が積み立てているオルカンは、まさに「世界の株にまるごと投資する」タイプです。その仲間のインデックスに、世界株のアクティブファンドは長い目で見てほとんど勝てていない――このデータを見て、正直「そうなんだ」と思いました。

もちろん、アクティブファンドの中にも、インデックスを上回るものはあります。でも問題は、「どれが勝つか」を買う時点で選び当てるのが、とても難しいということ。去年よかったファンドが、来年もいいとは限りません。

つまり、こういうことだと私は理解しました。

手数料は「確実に」引かれる(払うことが決まっている)
リターンは「不確実」(増えるかどうかは分からない)

確実なマイナスと、不確実なプラス。この組み合わせだと、私は「確実に安いほう」を選びたいな、と思いました。

※これはあくまで、私が調べて感じたことです。どの商品を選ぶかは、ご自身の判断でお願いします。過去のデータが、これからも同じとは限りません。

窓口があるものは、その分だけ費用が乗る

ここまで書いてきて、私なりに気づいたことがあります。手数料が高いのは、その証券会社が「悪い」わけではなく、仕組みの違いなんだな、ということです。

これは、対面の証券会社にかぎった話ではありません。銀行の窓口で投資信託を買う場合も、同じことが言えます。

🏢 窓口がある = 人件費・店舗代がかかる

【対面の証券会社・銀行の窓口】
担当者が相談に乗ってくれる。店舗があって、人が対応してくれる。その人件費や店舗の維持費が、商品の手数料に乗ってきます。「教えてもらえる安心」の対価、とも言えます。

【ネット証券】
手続きも、商品選びも、購入も、基本は自分でやる。その手間はかかりますが、窓口の人件費がかからない分、同じような商品でも手数料がぐっと安くなります。

どちらが良い・悪いではなく、「手間をお金で買うか、自分でやって節約するか」の違いなんですよね。

そして、ここが大事なところなのですが――同じような商品なら、手数料の安いネット証券で買うほうが、手元に残るお金は多くなります。とくに、コツコツ積立を長く続ける人ほど、その差は大きくなります。

我が家が、手数料の安いインデックスを選ぶ理由

私は昔から、お金について「削るところは、しっかり削る」を大事にしてきました。格安SIMに変えたり、固定費を見直したり。地味だけど、続けると大きな差になります。

投資も、同じだと思っています。将来のリターンは自分ではコントロールできないけれど、手数料は自分で選んで、確実に減らせる数少ないものです。

だから我が家は、手数料の安いインデックスファンド(オルカン)を、ネット証券でコツコツ積み立てています。派手さはありませんが、8年続けてきて「これでよかった」と感じています。

実際にオルカンを積み立ててきた記録は、こちらにまとめています。

まとめ|手数料は「毎月払い続ける固定費」

今日お伝えしたかったことを、まとめます。

  • 対面の証券会社・銀行の窓口には、教えてもらえる安心乗っ取りリスクが小さいという良さがある
  • ただし窓口がある分、手数料は高くなりやすい
  • とくに購入時手数料は「買うたびに」かかるので、コツコツ積立する人ほど負担が積み重なる
  • 「手数料が高い=よく増える」とは限らない(長期ではアクティブの多くがインデックスに負けている)
  • 同じような商品なら、手数料の安いネット証券のインデックスが、手元に残るお金は多くなりやすい

手数料って、一度払うと忘れてしまいがちですが、積立を続けるかぎり毎月・毎年、ずっと払い続ける固定費のようなものです。だからこそ、最初に「安いほう」を選んでおくことが、長い目で見て効いてきます。

もちろん、「自分でネットの手続きをするのは不安」という方が、安心料として対面を選ぶのも、立派なひとつの選択です。大事なのは、その手数料が何にかかっているのかを知った上で、自分で選ぶことだと思います。

ネット証券って、手続きが難しそう…という方へ

「ネット証券が安いのは分かったけど、手続きが難しそう」と感じる方も多いと思います。私も最初はそうでした。でも、やってみると意外とシンプルです。口座開設のやり方を、画像つきでやさしく解説しています。

どちらの証券会社にしようか迷う方は、両方を8年使ってきた私の比較記事も参考にしてください。

何を買えばいいか悩むなら、まずは少額から

「口座は作れそうだけど、何を買えばいいか分からない」という方へ。いきなり大きな金額を入れる必要はありません。まずは月100円などの少額から始めて、慣れていけば大丈夫です。投資を始める順番を、5つのステップにまとめています。

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【免責事項】

本記事は、筆者個人の経験と考えをまとめたものであり、特定の金融商品・証券会社を推奨するものではありません。手数料などの数字は記事の最終更新時点でパンフレット等をもとに記載したものです。制度や手数料は変更される場合がありますので、最新情報は必ず各社・公式資料でご確認ください。投資は元本割れのリスクがあります。投資判断は、ご自身の責任と判断でお願いいたします。

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