教育費など、きょうだいで不公平にしたくない。上限を決めたら家計の不安が消えた話

教育費・補助金








※子ども3人家庭のリアルなお金の話です

子どもが3人いると、ときどき考えます。

「この子にはこれだけかけたけど、下の子のときは、同じようにしてあげられるだろうか」

上の子に習い事をさせれば、下の子にも。一人に何かを買えば、もう一人にも。……とはいえ、3人まったく同じ金額を、同じように配るなんて、現実にはできません。進む道も、必要なお金も、一人ひとり違うからです。

それでも「きょうだいで差をつけたくない」という気持ちは、ずっとありました。今日は、その気持ちと家計をどう両立させてきたか——我が家がたどりついた「上限を決める」という方法と、やってみて気づいた思わぬ効果について、正直に書きます。

先にお伝えすると、これは「余裕があるからできる話」ではありません。むしろ逆で、限りがあるからこそ、先に枠を決めておくという話です。


「同じ金額」ではなく「同じ枠」を用意する

我が家がたどりついた答えは、シンプルです。

一人ひとりに、お金の「上限(枠)」を先に決めておく。

同じ体験を同じだけ配ろうとすると、必ず無理が出ます。上の子が私立に行ったから下の子も、上の子が留学したから下の子も……と合わせていくと、際限がありません。そうではなく、「この子にはここまで」という枠を、一人ひとりに用意する。その枠の中で、何を選ぶかは本人に任せる。これが我が家のやり方です。

平等にするのは「金額そのもの」ではなく「枠を用意すること」。だから、進む道が違っても、かけられるお金の大きさは3人とも公平になる。これが、私の中でしっくりきた考え方でした。


実際、こんな場面で使っています

この「枠を先に決めて、中身は本人に」という方法は、我が家のいろいろな場面で登場します。ここでは詳しく書ききれないので、それぞれの記事にゆずりますが、たとえば——

大学進学のとき。長男には「実家から通うなら私立でOK、一人暮らしをするなら公立で」という条件を出しました。これも、出せる総額という枠を先に見せて、その中で本人に選んでもらった一例です。

成人式の振袖のとき。長女には「予算はここまで」と先に伝えて、その中でどれを選ぶかは本人に任せました。予算を先に決めていたので、当日、私は金額の話をひとことも言わずに、娘の「これがいい」を見守ることができました。(結果は予算を少し超えたのですが……その顛末はこちらの記事に書いています。)

大学も、振袖も、根っこは同じです。先に上限を見せて、中身は本人が選ぶ。だから、その場になって「お金の交渉」でもめることがありません。枠は決まっているので、あとは本人がその中でどうするかだけ。親も子も、お金でギスギスせずにすみます。


やってみて気づいた、思わぬ効果

この「枠を決める」方法、はじめは「3人に不公平感を出したくない」という気持ちから始めたものでした。ところが、続けているうちに、まったく別のところで大きなメリットに気づきました。

枠が決まっていると、家計の計画が、ものすごく立てやすくなったのです。

「この子の教育費はここまで」という上限が先にあると、いつ、いくら必要になるかの見通しが立ちます。見通しが立てば、逆算して「では今から月にいくら準備すればいいか」が決まります。我が家では、わかっている出費は月々コツコツ積み立てるようにしていますが、この積立額も、枠が決まっているからこそ計算できるものでした。

もし枠を決めずに「かかるだけかける」でやっていたら、いくら準備すればいいのか永遠にわからず、いつまでも手探りだったと思います。枠を決めるというのは、我慢のためではなく、計画を立てるための土台だった——これが、やってみて一番の発見でした。


計画が立つと、漠然とした不安が消えた

そして、これが一番お伝えしたいことです。

家計の計画が立つようになったら、漠然としたお金の不安が、すっと消えました。

子どもが3人いると、「これから先、お金は足りるんだろうか」という、ぼんやりとした不安がいつも心のどこかにありました。金額がはっきりしないから、不安もはっきりしない。正体のわからない不安ほど、重いものはありません。

でも、一人ひとりの枠を決めて、そこから逆算して準備の計画を立てたら、「ここまで用意できていれば大丈夫」という地面ができました。不安の正体が「見えない大きさ」から「決まった数字」に変わったとたん、心がずいぶん軽くなったのです。

教育費のお金の話というと、不安を煽るものが多いように思います。でも我が家の場合は、逆でした。枠を決めたら、かえって安心できた。お金に振り回されるのではなく、こちらが先に枠を決めておく。それだけで、こんなに気持ちが楽になるとは思いませんでした。


まとめ|「上限を決める」は、平等のためであり、安心のためだった

我が家の「上限を決める」という考え方を、まとめるとこうなります。

  • きょうだいで差をつけたくない。だから「同じ金額」ではなく「同じ枠」を用意する
  • 枠の中で何を選ぶかは、本人に任せる(大学の条件も、振袖の予算も、この応用)
  • 先に枠を見せておくと、進路や大きな買い物が「お金の交渉」にならない
  • やってみたら、枠があるおかげで家計の計画が立てやすくなった
  • 計画が立つと、漠然としたお金の不安が消えて、安心できた

もちろん、これが正解というつもりはありません。子どもの人数も、進む道も、家庭それぞれです。でも、「先に上限を決めておく」という考え方は、どんな家庭でも取り入れやすいのではないかと思います。平等のためにはじめたことが、めぐりめぐって、自分の安心につながる。我が家はこれで、親も子も、無理なく回っています。

子ども3人の教育費を、実際にどう見積もって、どう準備してきたかは、こちらの記事にくわしく書いています。あわせて読んでいただけたら嬉しいです。


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※本記事は我が家の体験に基づくものです。金額や制度は執筆時点のもので、教育費や家計の判断は、ご家庭の状況に合わせてご検討ください。当サイトの情報は投資助言ではありません。

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