退職金とDC、同時に受け取ると 税金いくら?シミュレーターで確認

投資(NISA・株)


※子ども3人家庭のリアルなお金の話です

夫の退職が近づいてきて、初めてちゃんと調べました。

退職金とDC(確定拠出年金)、受け取り方によって税金が変わること。知らなかったです。

でも調べるうちに思ったのは、節税が正解とは限らないということ。何歳まで生きるかわからない。毎年の生活を豊かにしたい。NISAで増やす選択肢もある。

税金の仕組みを知っておくと、選択の幅が広がります。そのきっかけになれば嬉しいです。

退職金にかかる税金の基本

退職金には「退職所得」として税金がかかります。ただし、退職所得控除という大きな控除があるため、長く働いた人ほど税負担が少なくなる仕組みです。

📌 計算の流れ(シンプル版)

(退職金 − 退職所得控除)× 1/2 = 課税所得

控除後の金額をさらに1/2にするので、通常の給与より税負担は軽くなっています。

勤続年数で控除額が変わります

勤続年数 退職所得控除の計算式 控除額の例
20年以下 40万円 × 勤続年数 20年なら800万円
20年超 800万円 + 70万円 × (勤続年数−20年) 36年なら1,920万円

退職金とDCを同じ年に受け取ると…

DCも一括で受け取る場合、退職金と同じく退職所得として計算されます。同じ年に受け取ると、この控除を「共有」することになります。

モデルケース(退職金2,000万円・勤続36年・DC600万円)で計算してみると:

退職金だけ受け取った場合の税金

約6万円

退職金+DCを同じ年に受け取った場合の税金

約58万円

DCの受け取り方を変えると、この差が縮まる可能性があります。

これが「受け取り方を知っておくと選択肢が広がる」理由です。どう受け取るかは、ライフプランに合わせて自分で決めること。節税が唯一の正解ではありません。

シミュレーターで自分の税額を確認

まず自分の退職金・勤続年数・DC残高を入れて、「同時に受け取ったらいくら税金がかかるか」を確認してみてください。

🧮 退職金・DC税額シミュレーター

退職金・勤続年数・DC残高・拠出年数を入力するだけ

シミュレーターを使ってみる →

💡 シミュレーターの結果について

税額が大きく出ても、だからといって必ずしも受け取り方を変える必要はありません。まず「自分の場合はこれくらいかかる」と知ることが大切です。

DCの受け取り方は大きく3パターン

DCの受け取り方には選択肢があります。どれが良いかは、その人のライフプランによって違います。

パターン 内容 こんな人に向いている 税負担の目安
※モデルケース
① 同時一括 退職時に退職金・DCをまとめて受取 シンプルにしたい・すぐ活用したい 約59万円
★★★ 多い
② 年金型→一括切替 退職5年後(65歳)から年金受取開始・さらに5年後(70歳)に残余を一括受取 65〜69歳に毎年の収入がほしい・その後まとめて受け取りたい 約24万円
★★ 中程度
③ 遅らせて一括 退職10年後(70歳)にDCを全額一括受取 65歳以降も収入があるのでDCは後でまとめて受け取りたい 約15万円
★ 少ない

※モデルケース:退職60歳・退職金2,000万円・勤続36年・DC残高600万円・拠出20年で試算。個人の状況により異なります。
※税負担はDC受取分のみの概算です。公的年金にかかる税金は含みません。

📌 年金型を選んだ場合のポイント

  • 受取期間は5〜20年の範囲で規約により選択肢が決まります
  • 年金型で受取開始後、5年経過すれば残余を一括で受け取ることが法律上できます
  • ただし年金型が選べるかどうかはプランによって異なります。ご自身の会社のDC窓口にご確認ください。

⚠️ 退職金とDCの受け取り時期に関するルール

退職金を先に受け取った後にDCを受け取る場合、両者の間隔によって税計算のルールが変わることがあります。詳しくはDCの窓口や税務署にご確認ください。また、DCは75歳までに受け取る必要があります。

我が家が選んだこと(一例として)

我が家の状況です。参考程度に読んでいただければと思います。

  • 子ども3人・退職時(60歳)に末の子が中学3年生
  • 末の子の大学卒業は夫67歳ごろ
  • 60歳〜65歳 別の会社で再就職予定

65歳以降、末の子が大学を卒業するまでの2年ほど、教育費がかかります。公的年金だけでは少し心もとない時期です。

そこで我が家は、DCを65歳から年金型で受け取り始める計画にしています。毎年の受取額が教育費の補填になり、生活のリズムに合っていると感じています。

なお、DC年金型で受け取る場合は、公的年金(国民年金・厚生年金)とDC年金の合計額が「公的年金等」として所得に合算され、税金がかかります。受取期間が長くなるほど税負担の累計が増える傾向があります。しかし、DCで運用しながらの取り崩しになるので、運用益も望めます。

税金はさておき、我が家は、その時期のライフプランに合わせて計画しています。

これがおすすめではありません。一括でまとめて受け取って、NISAで運用する方が良いと思うライフプランの方もいるはずです。

受け取った後、NISAで増やすという考え方

退職金やDCを受け取った後、NISAで運用するという選択肢もあります。

✅ NISAのポイント

  • 運用益が非課税
  • 年間360万円・生涯1,800万円まで投資可能
  • いつでも引き出せる
  • DCと違い、受け取り時期・方法の制約がない

💡 DCとNISAの運用商品の違い

DCで選べる運用商品は会社のプランに限られますが、NISAは証券会社で自由に選べます。NISAの方が選択肢が多く・信託報酬(手数料)が安い商品が揃っていることが多く、より良い条件で運用できる可能性があります。同じオルカン(全世界株式)でも、NISAで購入する方が手数料が安いケースもあります。

「退職金をもらったらNISAに入れたい」という方が増えています。年間360万円が上限のため、まとまった金額は数年かけて入金することになります。

⚠️ 一点だけ

DCで受け取ったお金をそのままNISAに移すことはできません。一度現金として受け取ってから、自分でNISA口座に入金して運用する流れになります。

節税を意識しながら受け取るか、早めに受け取ってNISAで運用するか。どちらが「得か」は、何歳まで生きるか・どんな生活をしたいかによって変わります。正解はひとつではありません。

私が利用しているのは楽天証券とSBI証券です。どちらも使いやすく、NISAの商品ラインナップも充実しています。

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まとめ

  • 退職金には退職所得控除があり、勤続年数が長いほど有利
  • 退職金とDCを同じ年に受け取ると控除を共有するため税が増えやすい
  • DCの受け取り方は一括・年金型・遅らせるの3パターン
  • 節税より、自分のライフプランに合った受け取り方が大切
  • 受け取った後はNISAで運用するという選択肢もある

シミュレーターで自分の数字を確認して、「こういう選択肢があるんだ」という気づきになれば十分です。

退職は大きな節目。税金のことを少し知っておくだけで、選択の幅が広がります。

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※免責事項・ご注意

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務アドバイスではありません。税額は個人の状況により異なります。実際の税務処理は所轄税務署にご確認ください。本記事を参考にした判断により生じたいかなる損害についても、運営者は一切責任を負いません。ご利用は自己責任でお願いします。

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