※本記事の情報は2026年5月時点のものです。蓄電池の設定方法はメーカー・機種によって異なります。詳しくは取扱説明書またはメーカーサポートにご確認ください。
「蓄電池を入れたのに、なんか効果を感じないな…」
我が家もそうでした。15年前から太陽光発電を使っている我が家ですが、あとから蓄電池を導入したのに、電気代がほとんど変わらなかったんです。
こんにちは、ゆかたまごです。49歳、子ども3人を育てながら税理士事務所でフルタイム勤務しています。
原因は設定ひとつでした。設定を変えただけで、電気代が大きく変わりました。この記事では、その体験をお伝えします。
📌 この記事はこんな方向けです
- すでに蓄電池を導入しているが、効果を感じていない方
- 防災グッズの見直しを考えている方
- 固定費削減に興味がある方
※太陽光パネルや蓄電池の購入をおすすめする記事ではありません。
蓄電池を導入したのに、効果がほぼゼロだった
我が家では太陽光パネルと蓄電池を導入しています。導入前は「電気代がぐっと下がるはず」と期待していました。
ところが、導入してしばらく経っても電気代がほとんど変わらない。「こんなものなのかな…」とあきらめかけていたとき、蓄電池の設定を見直したことで状況が一変しました。
原因は「防災モードの設定」だった
防災モードとは何か
その前に、我が家が使用している蓄電池についてご説明します。
💡 我が家の蓄電池:EneTelus EIBS7(エネテラス・アイビスセブン)
メーカー:ダイヤゼブラ電機(旧・田淵電機)
製品名:EneTelus EIBS7(エネテラス・アイビスセブン)太陽光発電と組み合わせて使う住宅用の蓄電ハイブリッドシステムです。2020年に住宅用蓄電池システムの国内出荷台数No.1を獲得した製品で、全国の多くのご家庭に設置されています。
先日、訪問型のセールスマンに「蓄電池は10年で壊れる」と言われたので確認してみました。EIBS7の正式な保証期間は標準15年。サイクル寿命は12,000回で、1日1回の使用で約32年の計算です。「10年で壊れる」はEIBS7には当てはまりませんでした。
※この記事の設定内容はEIBS7に関するものです。他のメーカー・機種をお使いの方は、取扱説明書またはメーカーサポートにご確認ください。
EIBS7には4つの運転モードがあります。
| モード名 | 特徴 |
|---|---|
| 蓄電モード | 常に満充電を保つ。災害時最優先。日常の節電効果は低い |
| 節エネモード | 太陽光で貯めた電気を家庭で優先使用。買電量を抑える |
| ノーマルモード | 深夜電力で充電し昼間に放電。FIT期間中向け |
| スマートモード | 電気料金を自動最適化 |
さらに、節エネモード・ノーマルモード・スマートモードには「使い切りレベル」という設定があります。
📌 使い切りレベルとは
通常使用時に電池残量をどれだけ残しておくかを決める設定です。
レベル0〜5 = 電池残量0〜50%に対応しています。・レベル5(50%残す)→ 半分は常に防災用
・レベル3(30%残す)→ 初期設定値
・レベル1(10%残す)→ ほぼ全量を日常使用に
⚠️ 初期設定のまま使っていませんか?
節エネモードの初期設定値は「使い切りレベル3(=30%残す)」です。
つまり購入時のままだと、せっかく太陽光で貯めた電気の30%は毎日使われず残り続けます。これが「効果を感じない」原因になっている可能性があります。
設定を変えた結果
我が家は「節エネモード・使い切りレベル1(10%残す)」に変更しました。
変更前と変更後をまとめると、こうなります。
| 設定 | 防災用に残す量 | 日常に使える量 | |
|---|---|---|---|
| 変更前(初期設定) | 節エネモード・レベル3 | 30% | 70% |
| 変更後(現在) | 節エネモード・レベル1 | 10% | 90% |
たったこれだけの変更で、電気代が変わりました。
全国的に電気料金は値上がりしていますが、太陽光パネルと蓄電池のおかげで、我が家ではほとんど値上がりを感じていません。電力会社から買う電気量そのものが少ないからです。さらに蓄電池の設定を見直したことで、より効率よく使えるようになりました。
💡 我が家の実際の電気代
- 通常月(5〜11月):5,000〜9,000円
- 12月:約15,000円
- 1月:約30,000円(ピーク・暖房の影響が大きい)
- 2月:約23,000円
冬は暖房を使うため電気代が高くなります。これは設定変更に関係なく、毎年同じ傾向です。
📌 設定方法はメーカーによって異なります
我が家の機種はダイヤゼブラ電機(旧・田淵電機)のEneTelus(エネテラス)EIBS7です。設定変更の方法は機種ごとに違うため、取扱説明書またはメーカーサポートにお問い合わせください。
「もしも」より「毎日」を大切にするという考え方
防災モードを解除することに、最初は少し不安を感じました。「停電になったとき、電気が使えなかったらどうしよう」と。
でも、考えてみると、こう気づきました。
「防災モードで20〜30%取っておいても、大きな災害が来たら数時間分にしかならない。
それより、毎日フルに使って電気代を節約する方が、我が家の暮らしに合っている」
この考え方、実は医療保険をやめた判断と同じでした。
日本には「高額療養費制度」という安全網があるため、どんなに医療費がかかっても月の自己負担に上限があります。それを知ってから、民間の医療保険の必要性を感じなくなりました。
「もしも」のために毎月お金を払い続けるより、仕組みを理解した上で毎日を最適化する方が、我が家には合っています。
💡 固定費削減の考え方についてはこちらも参考に
→ 固定費を削減したら15年で500万円貯まった話|保険・ローン・携帯を見直した実録
→ 格安SIMに変えて11年で224万円節約した話
では、停電の備えはどうするの?
「蓄電池の防災モードを解除したら、停電のとき困らないの?」と思う方もいると思います。
我が家の答えはこうです。
① モバイルバッテリー(毎日携帯)
停電のとき、一番困るのは携帯の充電切れだと思っています。安否確認、情報収集、家族との連絡、すべてスマホが必要です。
我が家では、モバイルバッテリーを毎日バッグに入れて持ち歩いています。
常に満充電にしておくことで、停電になってもスマホの充電には困りません。防災のためだけでなく、日常でも役立つので、一石二鳥の備えです。
② ガスコンロとガス缶
停電時に困るのは、調理です。IHコンロは電気がないと使えません。
我が家ではカセットコンロとガス缶を常備しています。電気が止まっても温かいものを食べられます。
- カセットコンロ本体:1台
- ガス缶:数本ストック(使いながら補充)
③ 大きな災害への備えは別に考える
数日間にわたる停電が起きるような大きな災害の場合、蓄電池の防災モードで確保できる20〜30%程度の電力では、とても足りません。
大きな災害への備えは、防災モードに頼るより、日頃からの準備の方が大切だと思っています。水・食料の備蓄、ラジオ、懐中電灯、これらを地道に揃えておくことの方が現実的な備えになります。
まとめ:設定ひとつで毎日の電気代が変わります
今回お伝えしたのは、太陽光パネルや蓄電池を「買ってほしい」という話ではありません。すでに蓄電池をお持ちの方へ向けた、設定の見直しという知恵袋です。
- 蓄電池の防災モードをそのままにしていると、せっかくの蓄電が毎日もったいない使われ方をしている可能性がある
- 設定を変えるだけで、電気代が変わることがある
- 防災の備えは、モバイルバッテリーの毎日携帯とガスコンロで十分カバーできると考えている
- 「もしも」のために毎日を犠牲にするより、毎日の暮らしを最適化する方が我が家には合っている
蓄電池をお持ちで「効果を感じていない」という方は、ぜひ一度、設定を確認してみてください。
📌 これから蓄電池の購入を検討されている方へ
正直にお伝えすると、我が家ではすでに蓄電池を導入していますが、「節約だけ」を目的にするなら、慎重に検討した方が良いと感じています。購入費用は150〜200万円ほどかかる一方で、年間の節約効果は思ったより大きくなく、元を取るまでにはかなり長い年月が必要です。もちろん、エコの面ではメリットもあります。
ただ、すでに蓄電池をお持ちの方は、設定を見直すだけで電気代が変わる可能性があります。ぜひ一度チェックしてみてください。
⚠️ 最後に大切なお願い
設定変更の方法・内容はメーカーや機種によって異なります。防災モードを解除することの是非は、ご家族の状況・地域の災害リスク・ライフスタイルによって変わります。この記事はあくまで「我が家の選択と体験」です。変更の際は取扱説明書をよく確認し、ご自身の判断で行ってください。

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