大学生の1万円は大人の1万円じゃない|投資する息子に教えている3つのルール

子どものお金教育

※子ども3人家庭のリアルなお金の話です

「積立額、増やしたいんだけど」

大学生の息子からそう言われたとき、私は少し迷ってから「やめときな」と答えました。

投資をすすめてきた母が、増やしたいという息子を止める。我ながら矛盾しているなと思いつつ、でもこれには理由があります。

今日は、投資にハマっている大学生の息子と、私が交わしている会話の話です。


「積立を増やしたい」と言われて、私は止めた

息子は実家から私立大学に通っています。一人暮らしはしていません。土日にドラッグストアでアルバイトをして、月5万円ほどの収入があります。そのうち1割の5,000円を、コツコツ積立投資に回しています。

その積立額を「増やしたい」と言ってきたとき、私は止めました。

理由はシンプルです。例えば1万円といっても、大学生にとっての1万円と、社会人になってからの1万円は、価値が違うと思っているからです。

月5万円の収入のうち1万円といえば、収入の5分の1にあたります。それを全部積立に回すより、友達と遊んだり、貯めて海外旅行に行ったり。今この時期にしかできない経験に使ってほしいと、私は思っています。

お金は、大人になってからもずっと稼げます。でも大学生の今しか作れない時間は、もう二度と戻ってきません。


正直、迷いはあります

ここまで書いておいて、正直に言います。大学生のうちから投資をしていること自体、世の中的には珍しいことだと思っています。

「簡単にお金が増える経験」を早いうちにさせることが、本当に良いことなのかどうか。私自身、まだ答えが出ているわけではありません。働かずにお金を得ることに対して、抵抗を感じる方がいるのも理解しています。

だからこそ、息子には伝えていることが3つあります。


息子に教えている3つのルール

① 投資やお金の話は、お友達にはあまりしないこと

お金の話は、思っている以上に人間関係をこじらせます。マウントを取るつもりがなくても、相手にはそう聞こえてしまうことがある。だから、家族の中で話すのはいいけれど、外では控えるように伝えています。

② 含み益は、確定した資金ではないこと

評価額が増えていても、それは実際に手元に入ったお金ではありません。売って初めて、自分のお金になります。画面の中の数字を見て、もう増えたつもりになってしまわないこと。これは投資を始めたばかりの人が、一番つまずきやすいポイントだと思っています。

③ 暴落が来れば、出した元金より減ることがあること

増えることばかり見ていると忘れがちですが、相場は下がることもあります。積み立てた元金を割り込むことだって普通にある。それを知った上で、それでも続けるかどうかを自分で判断してほしいと思っています。


今は、せどりやホームページ作りにも興味津々

最近の息子は、AIを使ってホームページを作ってみたり、「せどりをやってみようかな」と言い出したり、いろいろ稼ぐ方法を模索しています。

これはこれで、応援しています。初期費用が大きくかかるものでなければ、いろいろ挑戦してみればいいと思っています。ただ、今のところはどれも一過性のもの。本筋にあるのは、コツコツ続けている積立投資と、もうひとつ。

息子は今、気になる企業の上場(IPO)に向けて、バイト代を貯めて備えています。

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始まりは、小学4年生のAmazon株だった

実は息子の投資歴は、大学生になってからの話ではありません。最初に株を買ったのは、小学4年生のときでした。選んだのはAmazon株。当時1株およそ20万円、毎年貯めていたお年玉で購入しました。

高校生になってからは自分で証券口座を開き、米国株や国内株、私がすすめたインデックスETFまで、いろいろな銘柄を自分の判断で売買するようになりました。値動きに一喜一憂しながら、「投資は簡単ではない」ということも、肌で覚えていったようです。

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こうして振り返ると、今の息子があるのは、ある日いきなり始まったことではなく、小学生からの積み重ねだったんだなと思います。


娘とは違う。息子とは投資の話で盛り上がる

同じ家で育っていても、子どもによってお金との向き合い方は全然違います。

高校生の娘は、投資にはまったく興味がありません。「普通に働いて稼ぐからいい」というのが彼女の答えです。一方で息子とは、投資の話で自然と盛り上がります。3人いれば3通り。それでいいと思っています。

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まとめ|目が届く今だからこそ、やらせている

大学を出て、大きな会社に就職することだけが正解だとは思っていません。今はそういう時代でもなくなってきている気がします。

ただ、自立して生活できるくらいには稼いでほしいと思っています。大学を卒業したら一人暮らしをするように、日頃から話しています。

18歳になったからといって、お金の知識が急に大人になるわけではありません。一人で社会に出てから、レバレッジ取引や先物、使いすぎたクレジットカードで痛い目に遭う人もいます。

だからこそ、今、親の目が届く範囲で投資を始めさせていることに意味があるんじゃないかなと思っています。失敗しても、すぐに相談できる。一緒に考えられる。家にいる今のうちにしか作れない安心の中で、お金との付き合い方を少しずつ学んでいってほしい。

労働収入だけじゃなく、投資という収入の柱がもうひとつあること。それはいざというときの保険になって、いろんな挑戦を後押ししてくれる気がしています。

息子がこの先どんな道を選ぶかは、まだ分かりません。せどりかもしれないし、就職かもしれないし、また別の何かかもしれない。それでいいと思っています。自分で稼いで、自分で考えて、自分の人生を選んでいってもらえたら。

こうして改めて振り返ってみると、息子は調子に乗ることもなく、お金の大切さもちゃんと分かっているような気がしています。小学生のときからずっとお金と向き合ってきた時間が、ちゃんと積み重なっているんだなと感じます。

これが正解かどうかは、正直まだ分かりません。でも今のところ、私たち親子はこのやり方で進んでいます。

最終更新:2026年6月/著者:ゆかたまご|子ども3人・税理士事務所勤務・2018年より投資運用中

※本記事は体験談・子育ての考え方の共有を目的としており、特定の投資手法や生き方を推奨するものではありません。投資は元本保証ではなく、自己責任でお取り組みください。

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