複利の効果を教えてくれたのは母の郵便貯金だった|投資信託の肝をわかりやすく解説

投資(NISA・株)

※子ども3人家庭のリアルなお金の話です

私に複利を教えてくれたのは、教科書でも本でもなく、母の郵便貯金でした。

子どものころ、お年玉をもらうと母が必ず郵便局に連れて行きました。「定期預金に入れておきなさい」と言って。満期になると利息がついて、それをまたそのまま次の定期預金へ。

当時はよくわかっていなかったけれど、今思えば、あれが複利の体験だったのだと思います。

母が教えてくれた複利のこと

母は経理の仕事をしていました。投資は一切やらない人でしたが、お金の管理だけは丁寧でした。

お年玉は必ず郵便局の定期預金へ。満期になって利息がついたら、その利息ごとそのまままた定期へ。「勝手に使わないように」という意味もあったと思いますが、今振り返ると、これが複利をしっかり体験させてくれていたんだと気づきます。

当時の郵便貯金の金利は、今とはまったく別の世界でした。1970〜80年代は年6〜8%という時代。複利の効果が大きく実感できる水準でした。

私も今、税理士事務所で経理の仕事をしています。母と同じ経理系の仕事に就いたのは偶然ですが、お金を大切にする感覚は、間違いなく母から受け継いだものだと思っています。

単利と複利、何が違うの?

「複利」という言葉は聞いたことがあっても、単利との違いがよくわからない、という方も多いと思います。一言で言うとこうです。

種類 利息のつき方 イメージ
単利 元本だけに利息がつく 雪が積み重なる
複利 元本+利息にも利息がつく 雪だるまが転がって大きくなる

単利は毎年同じ金額の利息がつきます。複利は利息が元本に加わって、その合計にまた利息がつく。時間が経てば経つほど、この差が大きくなります。

数字で見る複利の力

100万円を年率5%で運用した場合を比べてみます。

年数 単利 複利 差額
10年後 150万円 162.9万円 +12.9万円
20年後 200万円 265.3万円 +65.3万円
30年後 250万円 432.2万円 +182.2万円

10年後の差は約13万円。でも30年後には約182万円の差になっています。時間が経つほど、複利の効果が加速していくのがわかります。

📌 72の法則——何年で2倍になるか

「72÷金利(%)=資産が2倍になる年数」という目安があります。

  • 年3%なら:72÷3=24年で2倍
  • 年5%なら:72÷5=14.4年で2倍
  • 年7%なら:72÷7=10.3年で2倍

なぜ今は定期預金では複利効果が出ないのか

母の時代(1970〜80年代)は郵便貯金の金利が年6〜8%ありました。複利の効果が実感できる水準です。

ところが今の普通預金や定期預金の金利は年0.1%以下。100万円を1年預けても、利息は1,000円にもなりません。複利にしても、ほとんど意味がない水準です。

時代 金利の目安
1970〜80年代(母の時代) 年6〜8%
現在 年0.1%以下

母のやり方は当時とても合理的でした。でも同じことを今やっても、複利の恩恵はほとんど受けられません。だから今の時代は、投資信託という選択肢が出てきます。

投資信託の複利効果——オルカンがその証明

投資信託(特に分配金なしのタイプ)は、利益を分配せずに自動で再投資します。これが複利の仕組みそのものです。

📌 なぜ投資信託は複利になるの?

運用で出た利益が分配されず、そのままファンド内で再投資される仕組みです。利益が次の利益を生み、それがまた次の利益を生む。これが複利の連鎖です。

私が2020年から積み立てているeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」がまさにその例です。

項目 内容
購入開始 2020年7月
当時の単価 11,127円
現在の単価 36,682円
上昇率(6年間) +229.7%

6年間で単価が3倍以上になっています。これは複利の効果が積み重なった結果です。

👉 オルカン積立6年間の実績はこちら

時間が最大の武器

複利で一番大切なのは、金利でも金額でもなく、時間です。

早く始めるほど、複利が働く時間が長くなる。逆に言うと、始めるのが遅くなるほど、複利の恩恵は小さくなります。

私がよく考えるのは、もし孫が生まれたとき60万円をプレゼントして、そのままオルカンで運用し続けたら60歳のときにいくらになっているか、ということです。

年率 60年後の金額
年5% 約1,121万円
年6% 約1,979万円
年7% 約3,477万円

60万円が、60年後には最大3,000万円を超える可能性があります。これが複利と時間の掛け合わせの力です。

母がお年玉を定期預金に入れ続けてくれたのは、この「時間の力」を知っていたからかもしれません。言葉では教えてくれなかったけれど、行動で見せてくれていました。

まとめ

  • 複利とは「利息にも利息がつく」仕組み。時間が経つほど差が広がる
  • 単利と複利、30年後の差は100万円→182万円以上
  • 今の定期預金(年0.1%以下)では複利効果はほぼゼロ
  • 投資信託(分配金なし)は利益が自動再投資→複利の仕組みそのもの
  • オルカン6年間で+229.7%——複利と時間の積み重ねの結果
  • 一番大切なのは金額より時間。早く始めるほど複利が効く

母は「複利」という言葉を一度も使いませんでした。でも毎年お年玉を定期預金に入れて、満期になったらそのまままた預けて——という行動が、複利を体で教えてくれていたのだと今になって思います。

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※投資は元本保証ではありません。余裕資金の範囲内で、自己責任でお取り組みください。

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