少し前に、こんな記事を書きました。「高校が無償化になったはずなのに、我が家はまだ毎月払っている」という話です。あのとき私は、正直まだ実感がありませんでした。
その続きです。ついに、我が家にも「私立高校無償化」が形になって届きました。口座にまとまったお金が還付され、毎月の引き落としも、はっきり変わりました。
去年まで所得制限で対象外だった我が家が、今年から支援の対象になった——という前提の話は前回書いたので、今回は「実際にいくら戻ってきて、引き落としがどう変わったか」を、金額もそのまま正直に書いてみます。同じように「無償化って言われても、うちはまだ払ってるんだけど……」と待っている方の参考になればうれしいです。
ある日、口座に17万5千円が入金されていた
学校から、「対応が遅れていますが、8月末には還付します」という連絡をもらっていました。それで8月末、口座を確認してみたんです。すると、見慣れない大きな入金がありました。
175,000円。
これが、ずっと待っていた高校の支援金の還付でした。前回の記事で「支援金は口座に振り込まれるのではなく、国から学校へ直接支払われる仕組み」と書きましたが、我が家の場合は判定を待っている間ずっと満額を払い続けていたので、その払いすぎていた分が、あとからまとめて戻ってきた形です。
なぜ、こんなにまとまった金額なのか。理由は「5か月分がまとめて戻ってきた」からでした。4月から8月までの5か月分。支援の対象になる授業料は、月あたり最大35,000円まで支援されます。これが5か月分で、35,000円 × 5か月 = 175,000円。この35,000円という金額は、我が家の学校が決めた額ではなく、国の制度で決まっている上限額です。
4月からずっと「まだ払ってる、まだ払ってる」と思いながら過ごしていた分が、夏の終わりにようやく戻ってきた。通帳の数字を見て、「あぁ、これが無償化だったのか」と、半年越しにやっと実感が湧きました。
毎月の引き落としも変わった(52,000円→17,000円)
還付でまとまったお金が戻ってきたのに加えて、これから毎月の引き落としも変わることになりました。
これまで我が家は、月々の学費として52,000円が引き落とされていました。それが、この月からは17,000円に。
差額の35,000円、つまり授業料の部分が、まるまる消えたんです。前回「無償化されるのは授業料だけ」と書きましたが、まさにその授業料の分だけが引き落としから外れて、残りだけが請求されるようになりました。
では、残った17,000円は何なのか。これは前回も書いた「授業料ではないけれど、通うのに必要なお金」です。修学旅行などのための積立金、生徒会費やPTA会費、タブレットや校内のネット環境のためのICT教育費など。無償化になっても、この部分は変わらず払い続けることになります。
「無償化=引き落としがゼロ」ではなく、「授業料の分だけ引き落としが軽くなる」。数字で目の当たりにして、ようやく腑に落ちました。それでも、毎月35,000円軽くなるのは、我が家にとって本当に大きいです。
「還付」から「毎月の相殺」へ切り替わった
前回の記事で、支援金の反映のされ方には2つのパターンがあると書きました。
- 一度、授業料を払ってから、あとで還付(返金)される
- 毎月の学費から、あらかじめ支援金の分を差し引いてくれる(相殺)
その答え合わせが、今回できました。我が家は、これまでの分は「還付」でまとめて戻ってきて、そしてこれからは「毎月の相殺」に切り替わりました。だから今後は、最初から授業料の分が引かれた金額——つまり17,000円だけが、毎月引き落とされていくことになります。
もし今、同じように待っている方がいたら、お子さんの学校が「還付」なのか「相殺」なのか、そしていつから切り替わるのかを、一度確認しておくと安心だと思います。それが分かっていれば、「今月もまだ引き落とされてる」と不安になることもありません。
遅かったのは「私立高校無償化が始まった年」だからかもしれない
それにしても、4月からお金が動くまで、ずいぶん時間がかかったなというのが正直な感想です。半年近く、「まだかな、まだかな」と待っていました。
これはあくまで我が家の想像ですが、今回こんなに時間がかかったのは、私立高校無償化が始まった、その最初の年だったからかもしれません。制度が動き出したばかりで、審査や判定に時間がかかったのかな、と。
だとすると、来年からはもう少し早く反映されるようになるのかもしれません。もちろん、これは確かなことではないので、制度の最新の運用については必ず文部科学省の公式サイトや、お子さんの学校からのお知らせで確認してくださいね。(この記事は2026年時点の、我が家の体験をもとに書いています。)
ただ、初年度でこれだけ待つことになったからこそ、思うことがあります。制度が始まっても、実際にお金が動くまでには時間差がある。その間は、いわば立て替えているような状態になります。だから、「そのうち戻ってくる」と落ち着いて待てるだけの余裕——我が家でいう生活防衛資金のようなものが、こういうときにも効いてくるんだなと感じました。
まとめ:半年待って、やっと「私立高校無償化」を実感できた
前回「まだ実感がない」と書いた我が家に、夏の終わり、ようやく無償化が形になって届きました。今回分かったことを、まとめておきます。
- これまで払いすぎていた分(4〜8月の5か月分)が、175,000円としてまとめて還付された
- 毎月の引き落としは、授業料の分(35,000円)が消えて、52,000円から17,000円に。これからは相殺方式で毎月この金額に
- 反映まで時間がかかったのは、制度が始まった初年度だからかもしれない。来年はもう少し早くなる可能性も
無償化は「タダになる」わけではありませんでした。授業料は消えたけれど、通うために必要なお金は残る。それでも、毎月の負担がこれだけ軽くなったのは、我が家にとって本当にありがたいことです。
我が家は、年の差婚で子ども3人。決して余裕のある家庭ではなくて、教育費はいつも「無理のない範囲で、枠を決めて」見通しを立ててきました。私立という進路は、その枠から少しはみ出す選択でもありました。だからこそ、この支援は素直にありがたいです。
「無償化になったのに、まだ払ってる」と戸惑っていた半年前の自分に、「大丈夫、ちゃんと戻ってくるよ」と伝えてあげたい気持ちです。もし今、同じように待っている方がいたら——慌てず、学校の対応を確認しながら、そのときを待っていて大丈夫だと思います。
そして、これから私立高校を検討される方は、通学費用や制服などの初期費用も、忘れずに計算に入れておくと安心です。授業料が軽くなっても、通うために必要なお金は別にかかってくるので。
📖 制度の仕組みと「まだ払ってる」話(前回の記事)はこちら
高校無償化になったのに、まだ毎月5万円払ってる。我が家に実感がない理由
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